ひと声かけて惑わせる

陸上競技のウォーミングアップの時、ライバルに「走り方変えた?」「ひざの動きがいつもと違うよね」と声をかけてみる。相手は必要以上に体の部位を意識して走り方を気にしてしまい、集中力が途切れたり、迷いが生じたりする。

「気にしちゃいけない」と思うほど、それにとらわれてしまうのだ。

優劣つけがたいぎりぎりの勝負になると、ちょっと邪道にも思えるこうしたひと言が明暗を分けることも多い。いろいろな言葉をかけて、集中力やリラックス、冷静さなどの心理的要素を低下させる戦術だ。

以上は、9月3日付け朝日新聞 be on Sunday 「スポーツラボ」からの引用です。


「ルールの範囲なら何をやってもいい」と考えるか、「あくまでも正々堂々」と考えるか。こんな戦術を実践している選手は少ないと思いますが、もし、このような惑わし戦術を受けても、聞き流すことが大事だと思います。

また、競技本番では、「走り方」などは意識せず、自然体で走ることが大事だと思います。
練習でたたき込んだ「走り方」は、体が覚えており、意識しなくても、自然に理想的な走りになるものです。

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