日頃から雨を想定したトレーニングを

ゲブレセラシの言葉です。

「たとえば朝起きて雨が降っているとします。だけど昨日は晴れていた。できれば昨日、レースをしたかったと思ってしまうことでしょう。とはいえ雨が降っているのは自分の頭の上だけじゃないですからね。不況な境遇にあるのは全員なんです。それにランナーは雨のことも想定したトレーニングをしなければいけません。天候が悪ければすぐに傘を出せるように−−−−ランニングだと足元の滑り対策や体温、湿度の調整など、日頃から準備しておけば何の心配もいりません」

 それでも雨のために最高のパフォーマンスが発揮できなければ、多くのランナーは意気消沈してしまうだろう。

「そういう時こそ、身近な目標を設定し直すのです。自己最高タイムをねらうのではなく、最悪のコンディションで完走をするという具合に。イージーでない状況のレースでフィニッシュできたとしたら、それだけでも最高タイムで走るのに匹敵する何かをつかめるはずです」